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こんにちは!世界中を旅するAmazon3億円プレイヤーの鬼束です。
突然ですが、あなたに質問です。
仕入れ原価を1円でも削るために、メーカーと何時間も交渉する。
物販セラーなら当たり前の光景ですね。
では、梱包資材や検品の備品はどうでしょうか?
言い値のまま、個人アカウントでポチっていないでしょうか。
もう一つ。
確定申告の前。
プライベートの買い物と事業の買い物が混ざったAmazonの注文履歴を、領収書と1件ずつ突き合わせる、あの時間。
思い当たる人は多いはずです。
さて。
「Amazonビジネス」という名前は、聞いたことがあるはずです。
でも、あれは大企業の購買部が使うものだと思っていないでしょうか?
たしかに、導入事例には大企業の名前が並びます。
しかし、そうではないのです。
まず結論から言うと、こうです。
登録は無料。
個人事業主向けのプランも、無料の枠から始まる。
だから、物販を事業としてやっているなら「まず中身を見てみる」以外の選択肢がないのです。
今日は、Amazonビジネスが物販セラーの実務のどこに効いて、どこには効かないのかをシェアします。
詳しく解説します。
第1章 Amazonビジネスとは、結局なんなのか
法人・個人事業主のための「もう一つのAmazon」
Amazonビジネスとは、法人・個人事業主向けの専用ECサイトです。
日本では2017年9月に始まりました。
いつものAmazonとは別に、事業者のための「もう一つのAmazon」が用意されている。
そう理解してください。
そして、登録は無料です。
見た目は普段のAmazonとほぼ同じ。
違うのは、購買データの管理や請求書払いなど、「事業のための機能」が乗っていることです。
上場企業の75%以上が開設している、という事実の読み方
公式発表によると、東証一部上場企業の75%以上がアカウントを開設しています(2020年7月31日時点)。
ここで大事なのは、数字の読み方です。
「大企業が使っているからすごい」という話ではありません。
大企業の購買部が、わざわざ購買の仕組みを乗り換える。
それは、購買の手間とコストがそれだけ重い、ということの証明なのです。
そして、個人事業主のあなたは。
その重さを、一人で全部背負っているのではないでしょうか?
発注も、経費の仕分けも、申告の準備も。
全部あなたの時間で処理している。
だとすれば、大企業よりむしろあなたの方が、仕組みの恩恵は大きいはずなのです。
「個人事業主は対象外」という誤解
たしかに、名前は「ビジネス」です。
法人だけの世界に見えるかもしれません。
しかし、実はそうではないのです。
プランの中には「Duo」という、個人事業主向けの無料プランが存在します。
公式の導入事例にも、北進総業という個人事業主向けの事例が載っています。
内容は「確定申告の経費処理をデータ活用で大幅軽減」。
大企業の購買改革ではなく、申告前のあの作業の話です。
つまり、入口は最初から個人事業主にも開いているのです。
では、物販セラーの実務の「どこ」に効くのか。
次の章で、具体的に見ていきます。
第2章 物販セラーの実務で、どこに効くのか
さて。
ここからが本題です。
Amazonビジネスが、物販セラーの実務のどこに効くのか。
効く場所は、大きく4つあります。
経費の粒度が変わる ─ 購買データと購買分析レポート
梱包テープ、緩衝材、ラベルシール、検品用の備品。
1回の買い物としては小さい。
しかし、年間で見れば数十回の購買になります。
そして確定申告の時期。
あなたはその数十件を、プライベートの買い物が混ざった注文履歴の中から1件ずつ拾い出して仕分けることになる。
心当たりがあるのではないでしょうか?
Amazonビジネスには、購買データや購買分析レポートの機能があります。
しかし、それ以前の話として。
「事業の購買が、事業用のアカウントに最初から分離されている」
この一点だけで、申告前の作業の前提が変わるのです。
実際、公式の導入事例には、北進総業という個人事業主向けの事例が載っています。
「確定申告の経費処理をデータ活用で大幅軽減」。
大企業の話ではありません。
一人でやっている事業者の話です。
請求書払いという、キャッシュフローの話
物販とは、在庫にお金が寝る商売です。
仕入れて、納品して、売れて、入金される。
この間、あなたの現金はずっと商品の形で倉庫に眠っている。
だからこそ、支払いのタイミングは実務そのものなのです。
Amazonビジネスには、請求書払いという機能があります。
購買の支払いを後にまとめられる仕組みが、選択肢として存在する。
まずはその事実を知っておくことです。
手元の現金を1日でも長く持っておきたい商売にとって、これは知らないでは済まない話ですね。
法人価格・数量割引 ─ 資材はまとめて買う商売である
Amazonビジネスでは、同じ商品に事業者向けの価格や数量割引が設定されている場合があります。
たしかに、1回の差は小さいかもしれません。
しかし、思い出してください。
資材は「繰り返し買うもの」です。
ラベルシールは納品のたびに減る。
テープは箱を閉じるたびに減る。
単価の差は、回数を掛けた分だけ積み上がるのです。
仕入れ原価を削る交渉には何時間もかけるのに、毎月買う資材は言い値のまま。
これは、もったいない話ではないでしょうか。
人を雇い始めたときに効く:購買コントロールと予算管理
一人でやっているうちは、実感が薄いかもしれません。
しかし、外注さんやアルバイトに発注を任せた瞬間。
「誰が、何を、いくら分買ったのか」を管理する必要が生まれます。
Amazonビジネスには、承認ワークフローによる購買コントロールと、予算管理の機能があります。
Essentialsプラン以上(最大5ユーザー)で使える世界です。
今すぐではなくても、人を増やす予定があるなら、頭の片隅に置いておくべき機能ですね。
なお、「仕事のためのAmazon Quick」というAIアシスタントもあります。
30日間無料で試せて、Prime Business会員向けの割引もある、という位置づけのサービスです。
参考までに。
登録は無料です。
合わなければ使わなければいい、というだけの話です。
▶ Amazonビジネスの登録ページ(登録無料)を見てみる
第3章 プランの見取り図 ─ どこから有料になるのか
さて。
ここで気になるのは「で、どこからお金がかかるのか」でしょう。
プランの構成を、見取り図として整理します。
なお、料金の数字はここには書きません。
最新の条件は、公式ページで確認するのが一番正確だからです。
Duo:個人事業主向け・無料
まず、Prime Businessには「Duo」というプランがあります。
個人事業主向けで、無料。
Amazonプライム会員が対象で、無料のお急ぎ便や柔軟な配送オプションが使えます。
つまり、こういうことです。
すでにプライム会員である個人事業主なら、無料の入り口が最初から用意されている。
「Amazonビジネスは大企業のもの」という思い込みが、ここで崩れるのです。
Essentials / Small / Medium / Unlimited ─ ユーザー数で分かれる
その先は有料の世界です。
そして分かれ方は、シンプルにユーザー数。
Essentialsは最大5ユーザー。
購買分析ダッシュボードや購買コントロールが入ります。
Smallは最大20ユーザー。
Mediumは最大200ユーザーで、承認ワークフローの承認期間が7日から最大14日に延ばせる。
Unlimitedはユーザー数無制限で、不正購買の検知まで入ります。
カタログ連携やSSOといったシステム連携、一括注文。
このあたりは、購買部門を持つ組織の世界です。
あなたが最初に見るべき行はどこか
たしかに、プランが5つも並ぶと迷いそうに見えます。
しかし、実はそうではないのです。
一人でやっている物販セラーが最初に見る行は、Duoの一行だけ。
それ以外は、今のあなたには関係がありません。
人を雇ったときに、初めてEssentialsの行を見ればいい。
判断はそれだけです。
▶ まずは Duo の条件を公式ページで確認する
ここまで、効く場所ばかりを書いてきました。
しかし、効かない場面を書かない記事を、あなたは信用できるでしょうか。
次は、あえてそちらの話をします。
第4章 正直に書く ─ 向いていない人、効かない場面
さて。
ここまで良いことばかり書いてきました。
しかし、それでは半分です。
Amazonビジネスが効かない場面と、登録しなくていい人の話をします。
ここを読んでから判断してください。
仕入れそのものが安くなる話ではない
まず、いちばん大きな誤解から。
Amazonビジネスに登録しても、あなたの仕入れ原価は1円も下がりません。
これは「購買」側の仕組みだからです。
メーカーとの取引条件、卸値、ロット数。
物販の利益を決めるその部分には、まったく触りません。
効くのは、資材・備品・消耗品の購買と、その後ろにある経理作業。
つまり「売上を作る道具」ではなく「漏れを塞ぐ道具」なのです。
ここを取り違えると、期待外れに終わります。
売上を伸ばしたいなら、やるべきことは別にあります。
アカウントを分ける手間は確実に発生する
もう一つ、正直に。
登録すれば、既存の個人アカウントとの併存が始まります。
「この注文は事業用、これは私物」という使い分けを、あなた自身がやることになる。
慣れるまでは、むしろ面倒に感じるはずです。
さらに、登録には「登録情報に関するAmazonの確認」というプロセスがあります。
申し込んだ瞬間からフル機能、ではありません。
たしかに、大した手間ではないでしょう。
しかし「無料だからノーコスト」ではないのです。
移行の手間という見えないコストは、確実に払います。
こういう人は登録しなくていい
では、誰が登録しなくていいのか。
3つ挙げます。
1. 事業の売上がまだ立っておらず、開業届も出していない人。順番が逆です。先に事業を立ててください。
2. 資材をAmazonで買っていない人。卸ルートが既にあるなら、分離する購買そのものが存在しません。
3. 会計ソフトの連携で経理が完結していて、今のやり方に不便がない人。回っている仕組みを崩す理由はありません。
逆に、向いているのはこういう人です。
梱包資材や検品備品をAmazonで都度買っている。
確定申告のたびに、購買履歴の仕分けで時間を溶かしている。
これから外注やアルバイトを1人でも増やそうとしている。
この3つのどれかに当てはまるなら、検討する価値があります。
どれにも当てはまらないなら、この記事は閉じて構いません。
それがあなたの時間を守る、いちばん正直な答えです。
第5章 数字の話(ただし出所つきで)
さて。
効果を示す数字が、一応あります。
ただし、出所ごとお見せします。
Forrester Consulting の調査が示したこと
Forrester Consulting が2023年に行ったTEI調査。
これは「Amazonビジネスの依頼による調査」です。
まずこの前提を押さえてください。
そこで示された数字は、次の通りです。
ROIは324%。
削減できた購買所要時間は1,420。
サプライヤー数の削減は12%。
発注スピードの向上は41%。
この数字をどう受け取るべきか
発注元がAmazonである以上、私はこの数字をそのまま鵜呑みにはしません。
自社に有利な調査結果が世に出やすいのは、どの業界でも同じだからです。
たしかに、数字の絶対値は割り引いて見るべきでしょう。
しかし、方向としては読めるのです。
注目すべきは、金額ではなく「時間」の項目。
購買にかかる時間が減り、発注が速くなる。
一人で仕入れも納品も経理も回している個人事業主にとって、自分事なのはここです。
時間は命。
浮いた時間をリサーチとメーカー交渉に回せるなら、それが本当のリターンなのです。
さて、登録するかどうかを考え始めたあなたに、もう一つ。
登録の前後で手元に揃えておくと詰まらないものが、実はあります。
第6章 登録の前後で、手元に揃えておくと詰まらないもの
さて。
ここからは、少しだけ具体的な話をします。
Amazonビジネスで買うことになる典型は、何か。
梱包資材です。
ラベル、テープ、緩衝材。
繰り返し買うものほど、事業用アカウントに分離する意味が出るからです。
では、その資材で失敗しやすいのはどこか。
Amazon物販の実務でつまずきやすいのは、FBAラベルの「選び違い」です。
FBAラベルは「粘着」で系統が分かれる
FBA納品では、商品ラベルを貼る作業が発生します。
ここで知っておくべきことが一つ。
ラベルシールには「きれいにはがせる(弱粘着)」と「強粘着」の2系統がある、ということです。
どちらが優れている、という話ではありません。
用途で分かれるのです。
返品・再納品・貼り直しがありうる商材なら、弱粘着。
輸送中に剥がれて困る環境なら、強粘着。
ここを考えずに買うと、貼り直しで商品を傷めたり、逆に輸送中に剥がれて受領トラブルになったりします。
資材の失敗は、金額は小さくても時間を大きく奪うのです。
スペック比較(3製品)
FBA対応をうたうA4・24面のラベルシールから、3製品を並べます。
| 項目 | エーワン 80321 | エレコム EDT-FBA24200 | SOHO Partner SH-LSA4090T3X8 |
|---|---|---|---|
| 型番 | 80321 | EDT-FBA24200 | SH-LSA4090T3X8 |
| 用紙サイズ | A4 | A4 | A4 |
| 面数 | 24面 | 24面 | 24面 |
| 一片サイズ | 66mm×33.9mm | 記載なし | 記載なし |
| シート数 | 100シート | 200シート | 90シート(2160片) |
| 粘着タイプ | きれいにはがせる | きれいにはがせる | きれいにはがせる(時間経過でしっかり粘着) |
| 評価 | ★4.3 | ★4.4 | ★3.9 |
| レビュー数 | 977件 | 713件 | 363件 |
| ランキング | プリンタラベル ベストセラー3位 | - | プリンタラベル ベストセラー2位 |
価格はリンク先で確認してください。
ここではスペックだけで判断材料を出します。
3製品それぞれの向き・不向き
エーワン 80321。
一片サイズが66mm×33.9mmと明記されているので、印刷テンプレートを組むときに迷いにくいのが強みです。
レビュー977件は3製品で最多。
向いているのは、初めてFBAラベルを買う人、テンプレート設定で失敗したくない人。
逆に、月の納品量が多い人には100シート単位だと買い足しが頻繁になります。
▶ エーワン ラベルシール 80321 をAmazonで見る
エレコム EDT-FBA24200。
200シートで、3製品中いちばん枚数が多い。
評価★4.4も3製品で最高です。
向いているのは、納品ペースが安定していて、まとめ買いで発注回数を減らしたい人。
逆に、これから始める段階で、まず少量で使用感を試したい人には向きません。
▶ エレコム EDT-FBA24200 をAmazonで見る
SOHO Partner SH-LSA4090T3X8。
90シート・2160片。
ベストセラー2位ですが、評価は★3.9。レビュー363件で、3製品中もっとも評価が低く母数も少ない。
向いているのは、コスト重視で多少の当たり外れを許容できる人。
プリンタとの相性トラブルで作業が止まるのを避けたい人は、上の2つから選ぶべきです。
▶ SOHO Partner SH-LSA4090T3X8 をAmazonで見る
手法そのものを学び直すなら
さて。
ここまでの話は、すべて「削る」側の話です。
購買を分離する。資材の失敗をなくす。経理の時間を減らす。
しかし、忘れてはいけないことがあります。
利益が大きく動くのは「稼ぐ」側だけだ、ということです。
Kindle版『Amazon国内メーカー仕入れ 利益最大化入門』(著者HIRAI/技術評論社/2024年7月29日発売)。
304ページで、★4.5・レビュー111件。
私が実際にやってきた手法と同じ、国内メーカー仕入れの領域を扱った本です。
稼ぐ側の設計図を持っていない人は、削る側の効率化より先に、こちらを固めるべきだと私は考えています。
▶ Kindle版『Amazon国内メーカー仕入れ 利益最大化入門』をAmazonで見る
という訳で、最後にまとめます。
第7章 まとめ ─ あなたの状況なら、これ
まとめます。
この記事で伝えたことは3つです。
Amazonビジネスは、仕入れ原価ではなく「購買と経理の手間」に効く仕組みであること。
個人事業主なら、見るべきはDuo(無料)の一行だけであること。
資材の失敗は、粘着タイプの選び違いで起きやすいこと。
あなたの状況なら、まずここから
たしかに、登録しても今日の利益は1円も増えません。
しかし、それで判断するのは早いのです。
Amazon物販を事業としてやっていて、資材をAmazonで都度買っているなら。
まずDuoに登録して、購買を事業用に分離する。
ここから始めるのが最短です。
効いてくるのは、1年後。
確定申告の前、購買履歴を1件ずつ仕分けていたあの時間が、そっくり消えるかどうかの話だからです。
短期でできることを過大評価せず、長期でできることを過小評価しない。
私が大切にしている言葉です。
登録は無料。合わなければ使わなければいい、というだけの話です。
あなたの1年後の申告作業が、少しでも軽くなると良いですね。
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