トランプさんの矛盾

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こんにちは！世界中を旅する
Amazon2億円プレーヤーの鬼束です。
　
［アメリカ大統領選挙］
2024/11/6現在、
アメリカでは大統領選が行われ、
トランプさんとハリスさんの
一騎打ちとなりました。
　
［為替はどうなるか？］
さて、トランプさんが大統領に
なった場合、特に私たち物販プレーヤーは
“為替の動向”に注目しています。
　
トランプさんは、勝った暁には
『強いアメリカを取り戻す！
ドル安にして、輸出を盛り返す』
と言っていますが、果たして
それは現実的なのでしょうか。
　
私はこの意見に関しては、
実現可能性の低さから否定的に見ています。
　
つまり、トランプさんが勝っても
ドル安（円高）には振れないでしょう。
　
その根拠は後述しますが、
そもそも“円高”になるとどうなるでしょうか。
ここを知っておくと良いです。
　
［トランプさんの主張］
トランプさんは、ドル安かつ
「円高誘導」をしていくと公言しています。
アメリカの製造業を守るためです。
　
円高誘導には、
たくさんドルを刷ったり
金利を下げたり、
関税を引き上げる、等の
政策が想定されます。
　
もしこれが全て“思惑通り”進んだ場合、
急速に円高になっていきます。
　
［急速な円高実現可能な根拠］
適正かつ健全なドル円相場を
割り出すことは難しいですが、
大体90〜100円ほどと言われています。
　
これは、世界の経済を管理している
IMFという機関が発表する
世界経済見通しの、“購買力平価”
から読み取れます。
　
この適正な為替相場を、
投機筋がコントロールして
無理に円安に引っ張っています。
　
ですから、少し経済に刺激を与えれば
少なくとも本来のところ（90〜100円）
までは一気に行き、
　
なんなら70円くらいまで
いく可能性もあるだろう
という見方もあります。
　
実際に過去アメリカは、1985年には、
1ドル240円だったドル円為替を
わずか3年で120円まで
持って行ったのです。
　
これは“プラザ合意”によって
もたらされたことです。
　
ここまで大幅な為替額の変動が
過去にあったことを踏まえると、
急激な為替相場の変動は
ありえるとは思います。
　
さて、もしこうなると
日本はどうなるでしょうか。
　
［円高になると日本はどうなる？］
まず円高になると、日本の
輸出企業（トヨタとか）は
大打撃を受けます。
　
例えば150円→70円になったら、
シンプルに輸出先での日本製品は
倍以上の価格になります。
　
それだけではなく、
トランプさんは関税も、日本は
今の10倍ほどに上げると言います。
　
つまりまた、
輸出企業が大打撃を受けます。
　
［GDPから見る日本経済］
なお日本のGDPにおける
輸出額は15%ほどです。
　
もしもこれが半減したら
（それで済めば良いですが）
GDPは7%減となります。
　
ちなみにリーマンショックでの
GDP減は6%でした。
　
そしてもちろん、
7%だけでは済みません。
　
輸出のダメージは他の日本経済も
苦しめて、GDPの落ち込みは
更に激しくなる可能性があります。
　
GDPが落ち込んでも、
国民に影響はないのでは？
　
そんなことはありません。
　
［GDP低下が日本国民に及ぼす影響］
GDPが下がるということは
企業の力が落ちますから、
〈賃金の低下〉
〈採用力の低下〉
〈購買力の低下〉
〈公共サービスの縮小〉
〈貯蓄や資産価値の低下〉
など、恐ろしい未来が並びます。
　
このように、トランプさんの
主張通り“円高”になることは、
日本としては避けたいです。
　
日本どころか、こんなことが
実現したら、まさに
“世界大恐慌”の再来です。
世界のGDPも2%以上
減少するでしょうからね。
　
［本当にドル安になるのか？］
さて、ここからが本題です。
実際にトランプさんは
ドル安円高誘導はできるのでしょうか？
　
私は、難しいと思っています。
なぜなら、彼の政策はどれも
更なる“ドル高円安”に向かう
ものばかりだからです。
　
［移民政策はドル高に］
例えば1番良く言われているのは、
“移民を追い出す”という政策です。
メキシコとの国境に壁を作ったり、
大規模な追放プログラムを
発動しようとしています。
　
これは、言葉を選ばずに裏を返すと、
“安い労働力を追い出す”
ということです。
　
つまり今後のアメリカは
高い人件費で製造業を
動かしていく必要が出てきます。
　
アメリカの会社は
日本の会社とは異なり、
コストが上がればすぐに
価格転嫁していきます。
　
そうなればインフレになりますから、
利下げをしたいという意向は
叶わないでしょう。
　
利下げ=物が買いやすくなり、
需要に供給が追いつかなくなるので
さらにインフレになるためです。
　
利下げができなければ
アメリカの金利は高いままで
ドルが買われる→ドル高のままです。
　
［関税アップでドル高に］
また中国には60%もの
関税を掛けると言っています。
　
先ほど私は“日本にも10倍の関税”
とお伝えしましたが、それでも
全体の平均は10%程度です。
1%→10%で10倍です。
　
ところが60%もの関税を
課された中国製品は、日本製品よりも
売れにくくなるでしょう。
安くなければ買われない物が
多いですからね。
　
安い物が入ってこなくなれば、
アメリカ国民はアメリカに流通している
自国製の高いものを買わなくては
いけなくなります。
　
これは、さらにインフレを引き起こします。
　
［関税高でインフレになる例:タイ］
実は“関税が高いせいでインフレ”は
私がいるタイでも見られる現象で、
例えばタイは中古車の輸入に
信じられない額の関税を掛けています。
　
結果的に、外国からの
中古輸入車（日本車とか）が
入ってこず、本当に品薄なので
めちゃめちゃ中古車が高いです。
　
例えば10年落ちの15万キロほど
走ったトヨタ　ヴェルファイアが
800万円とかします。
　
このように、トランプさんが
自国の産業を守るために
行う予定の政策の多くは、
さらなるドル高に繋がりやすいものです。
　
［まとめ］
という訳で、
“トランプさんの矛盾”について
解説しました。
　
為替の予測は難しいですが、
為替は常に変動します。
　
常に為替の良い波に乗るために、
多国籍の通貨を保有することは
もちろんのこと、
　
日本にとって“円安”は追い風ですから、
逆に“円高”に強い輸入業を
しっかり行うことで、
あなたは“円安”でも“円高”でも
耐えられる人になれます。
　
［私が輸入業を推す理由］
これこそが、私が
Amazon物販で“輸入”を
推す根拠です。
　
また、円高になる日は来ます。
　
それまでに、自分の
“輸入ビジネス”をいかに
始めておくか、育てておくか。
　
これは今の混沌とした
貨幣経済、世界経済の
ど真ん中に生きる私たちが、個人で
できる最大の経済対策です。

本日は以上です。
お読み頂き、ありがとうございました。

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